りっく

おカネの切れ目が恋のはじまりのりっくのレビュー・感想・評価

4.2
おそらく本作が予定通り進んでいても今クールを代表するドラマになったことは間違いない。だが、たった3話で視聴者の心を掴んだ、まるで太陽のような三浦春馬の不在、その太陽が沈んでしまう夕焼けの寂寥感、だが太陽はまた上り、新たな一日がはじまるという爽やかさまでも、日本人のわびさびの感覚をもって最終話に無理なく盛り込んだ脚本に拍手を贈りたい。

どうしようもない奴だが、何故か憎めず、いなくなると寂しくなり、皆から愛されてしまう。そんな一見ステレオタイプなキャラクターを演者の魅力をもって繊細に演じることが、どれほど難しいことか。屈託なき三浦春馬の太陽や向日葵のような笑顔が、改めてそれを実感させてくれる。
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