最高の朝ドラでした。
ラジオ英会話と国際交流を主軸に、日本の和菓子、侍と時代劇、アメリカのジャズと野球を対比させながら融和し昇華させていく藤本有紀の脚本がすばらしいです。至る所に散りばめられた伏線をラスト1週間で拾っていきます。あの時のあの人が、あの時のあのシーンがここでこんな素敵に繋がってくるなんて、とても気持ちがいい藤本マジックです。
でもこのドラマで一番良かったのは、深津絵里です。昔、東京ラブストーリーで初めて見た彼女 あまり目立たないショートカットの静かな小さな女の子があれから数十年でこんなにすばらしい演技をするなんて 少女から老女まで一人でこなしたのは彼女だけです。クライマックスでサッチモのジャズナンバーを熱唱する彼女 クロのタートルにショートカット 額には薄っすらと傷の跡が かなりの年齢になっているのに切れのある美貌とスタイル 微妙な目と表情の変化だけで哀愁や幸福感を表現できるのは彼女だけです。
素晴らし朝ドラでした。
