ぱーでんねん

#リモラブ ~普通の恋は邪道~のぱーでんねんのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「男を食べ物に例える癖がついた。牛丼並、ざるそば。ルックスから来る浅はかなインスピレーションではない。その人から醸し出される味だ。」掴みおもしろい。
このコロナのご時世を取り入れた医者が主役のドラマは初じゃないかな
主演は波瑠さん。前回のテレ朝の刑事もののイメージがすっかりついてしまって、今回のコメディ色の強いポップな恋愛ものに違和感がある。ぱくっと両手で草餅を食べる姿が可愛かった。
他のキャストでは、BGに出てた間宮祥太郎くん。半沢で話題になった江口のりこさんがk2に続いてまた出てる。半沢出世だな。あとは、グランメゾンの及川さんが上司役で出演。
自粛期間に「一人でも大丈夫」と言い聞かせていた気持ちや「いつか巨大ステーキが現れる」、「私の方から降りていってやりますかぁ」と思っている美々先生の心の声が痛いほど分かった。
バリキャリの女性の恋愛、社会のムーブに合ってると思う。1話でいいやと思ったけどもう少し見てみよう。


2話
前回同様にバカ真面目で機嫌の上がり下がりが激しい波瑠が面白い。
顔が分からない恋愛をドラマにした本作、新しい。


三話
それまでの美々先生が男勝りな雰囲気すぎてそのギャップで、乙女な感じが良かった。
青林の振り回される感がすごくいい、演技うまい。
謙虚な五文字かっこいい。
コロナ禍での恋愛を上手く表現してて、今必要なドラマって感じ。

四話
川栄の「失礼なこと言ってごめん。こつん。」
波瑠の仕事での強ばった顔と1人の時の女性らしい表情の使い分けがすごく上手い。

5話
間宮祥太朗くん、べしゃり暮らしみたく熱血系より今回みたいな脱力系の天然の方が合ってる気がする。
川栄のピンクマスク、キャラを色で表してる。
「それはゴミじゃなくて、ほくろですー!」パワーワード。
「あ、しおり!」のところ面白かった。
思わず美々先生、早く言っちゃえって応援しちゃっていた。美々先生の心の声が漏れることで、自然ともどかしさみたいなのも伝わっていて、ラストの福山の歌がすごく切なく感じた。切なくて、面白い、今回のラスト良かった。

6話
「生檸檬、待たせてあるんで」
この話、一番のメッセージ
「どれだけ世界が変わっても変わらないことあると思います」
聞いてくれるだけで癒されるってありますよね。
爪楊枝のところ、つっこまずに大真面目に拾ってるところゲラゲラ笑ったし、ラストもちゃんと面白かった。
波瑠が作り出す素直すぎるコメディ感いい。

7話
二人の関係性を周りからなんて言われようが、二人が理解してればいい。ってメッセージ性を感じた。
「相手を何かに例えるのは知るのが怖いんだろうね。こういう人なんだって分かってれば楽だし、こういう人って決めつけておけば安心する。大事なのは心とこころが繋がってるか。」
「どんどん好きになりたいのに、自分と違う考えしてるって気づいちゃったらどうしようとか思っちゃう。」
ゆりっぺが語るシーン、名シーン。

8話
人と一緒にいた後、自身の大好きな動画を見る時、疲れたなぁと感じていたのに、今回は1日一緒にいてもこの動画も一緒に見たかった、と思うようになった変化、相手を想う気持ちなんだろう。
「自分と違うから会う度に惹かれるし、会う度にもっと一緒にいたいって思う。」
「僕にとってはフランス料理じゃないし、大桜美々だし。お似合いかどうかは僕が決める。」

9話
円形脱毛症のマルちゃん
ラストシーンのあおちゃんに言い返すシーン。あおちゃん熱いことを話している時から、既に言い返すんだろうということが伝わってるグラデーションで緊迫感が醸し出されていた。

最終話
「SNSで出会うなんか誰にでもできる、誰でも檸檬になれると思っていたけど、できなかった。」
「私決めてることがあって。上手くいかなかった相手のことを悪く言うのだけはやめようって。自分が好きになった人なんだから、かっこよくいて欲しいし、自分とは違う世界線でいいから幸せになってほしい。」
「上手く生きられないことが生きてるってことだ。恋愛はそれを実感する最たるものだ。」
本作は恋愛コメディとして、見てて飽きない作品だった。視聴者にツッコマさせるような馬鹿正直なところやもどかしいところ、面白かった。でも、そのコメディの中にしっかりと感動もあった。良い最終話だった。