本作品では「地球」をモチーフにしたグッズが繰り返しエピソードに絡めて出て来ます。コロナ禍で暮らす地球上の全ての人々に、ある種ファンタジーであることは承知のうえで、それでもやっぱり自分にとって身近な人への優しさと愛情を持って生きていくことが、実は一番大切で、幸せはそんな小さな始まりから連鎖していくものなんですよと、こんな時だからこそ脚本家の岡田惠和さんは伝えたかったのだろうなと思います。
岡田さんは以前「泣くな、はらちゃん」でも、私たちが暮らすこの社会は一歩外に出れば理不尽な暴力や悪意が存在しているけど、それは事実だけど、それでもそれ以上に素晴らしいものもいっぱいあるんだよと作品を通して語りかけていました。
有村さん、林くんが演じる主人公達の辛い過去を乗り越えて幸せを掴んでいこうとする勇気、そんな二人の周りにいる家族、兄弟、幼なじみ、職場の人々。それぞれ皆が優しくて、私のような枯れた心を持つ者にも素直さを取り戻すチャンスを与えてくれる素晴らしいドラマでした。不思議なことにFilmarksではそれほどスコアは高くありませんが個人的には傑作だと思います( o´ｪ｀o)。
