まめまめちゃん

秘密の森 シーズン2のまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

秘密の森 シーズン2(2020年製作のドラマ)
4.8
あらすじを書くと既にネタバレというか。あらすじを書いても意味がないというか。

ミステリー要素やバディ感、ストーリーの多彩さといった点では、正直他のドラマにもシーズン1にも劣ると思っている。綻びのきっかけは割と序盤から匂わせてあって、ん?と思うほど突然のいくつかの解決もする。
しかし事件解決がメインテーマではないことがこの『秘密の森』シリーズの特徴なのだ。序盤から新聞の政治欄や社説を読んでいるようなセリフの応酬!それは終盤まで続き、韓国の検察と警察の権限の違いと歴史によって、検察と政治の癒着が起こり易いこと、それらを題材にした作品がエンタメとして作られる土壌がよく理解できた。
さらにこのシリーズの良い点は、シーズン1をとても大切に踏襲しているところ。
ファンシモクとハンヨジンの友情はさらに育まれ、イチャンジュンの精神は後輩に受け継がれ、硬派な物語なのにグッとくるセリフも意外に散りばめられている。
正直他のドラマらしいドラマとは別格に思う。
すごく集中して時にはメモしながら視聴し時間を食ったおかげでしばらく腑抜けになりそうだけど、その価値は十分にあったと思っている。

ファン・シモクが次はいつ笑顔を見せるのか、ハン・ヨジンが再びエネルギッシュに活躍できるのか、ソ・ドンジェが次は何を言い出すのか、いつまでハンジョの女帝は生き延びるのか。続編は絶対にあるから楽しみだ。