うっちー

秘密の森 シーズン2のうっちーのレビュー・感想・評価

秘密の森 シーズン2(2020年製作のドラマ)
4.3
 見始めはゆるゆるとしてしまい、そのうち混乱し、しかし気がついたら夢中になって、ハラハラドキドキしたり、ツーって涙がつたう。そして重くて切なくて、しかし確かに温かいものが心に残る稀有なドラマ。複雑すぎる登場人物相関図、何重かになっている罠、そしてなんといっても法曹界と警察の関係や、そこに絡む財閥など、ホント、このドラマの脚本やプロデューサーなどの制作陣の方々はどんな頭脳の持ち主なのか。ほんとに複雑かつ巧妙で、感心してしまう💦

 今回のキーパーソンは、ソ・ドンジェ。無駄に整ったマスクと欲望剥き出しの言動、軽過ぎるフットワークが仇となり、とてつもない窮地に陥る。その失踪から、目が離せない展開。そして、ジリジリじりと観る側を焦らし、犯人予測の罠をたくさん仕掛ける展開にジリジリは限界に。

 シモクってやはりとても魅力的なキャラ。でもシーズン1の時はあまりに無表情で最初不気味にすら感じてたのに最後にはすっかり魅了されてたし。またヨジンや龍山署の仲間たちがいい。特にチャン・ゴン刑事が好き。

 今回はシモクの上司のウ部長とヨジンの上司のチェ団長の隠されたつながりがドンジェの事件に繋がっていくところがなんともゾクゾクする。また、冒頭の海での事故やとある警察署での陰惨ないじめと自殺など次々と起こる事件が蜘蛛の巣みたいに繋がってゆくさまが秀逸でした。また、シモクとヨジンの恋愛抜きの信頼関係にこころが熱くなる。最後の笑顔がまた💕 3ありますよね。ぜひ。本当にクオリティーの高いドラマだと思います。
うっちー

うっちー