くるぶし

秘密の森のくるぶしのレビュー・感想・評価

秘密の森(2017年製作のドラマ)
4.4
とある殺人事件が、検察庁・警察を巻き込んだ汚職事件へと発展。
過去の脳手術から感情を出せなくなった検事と、正義感が強くまがったことが大嫌いな警察官がタッグを組み、韓国司法の闇を暴いていく…。

財閥と癒着する検察庁内部の不正や、仲間内の裏切りなど、ありとあらゆる要素を詰め込みながら最後の最後まで飽きさせない脚本がほんっとによくできている。
特に“誰が真犯人で真の目的は何なのか”登場人物すべてを疑って見られる後半の心理戦は、見るのを止めることが難しいぐらいのめり込みました。
本作の脚本を手掛けたイ・スヨンはもともと会社員で、本作で脚本家デビューとのこと!
なんてこった!
1年図書館に通って書き上げたそうだが、こんなに緻密で壮大なストーリーを新人作家が書いていたとは韓国ドラマが世界中から注目される理由も納得です。
手塚治虫先生の名文の引用もシビれた!

派手なアクションをほぼいれず、恋愛要素は1ミリもいれず、硬派に描き切った世界感と、社会に一石を投じるメッセージ性の高さは、見て損がない完成度。
そして主演のチョ・スンウ、ぺ・ドゥナのバディは次第に信頼度が増していく距離感が絶妙で安心して見ていられます。

甘ったるい物語など好かないという方に超絶オススメ!
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