シーズン2として観たいくらいの、圧倒的な密度だった。こんなタイトルなのに、事実も課題も空気も情緒も配慮も願いも、何からも逃げずに。パーソナルな状況ともシンクロしまくった。
2月〜4月の感覚を呼び覚ましたのがこのタイミングというのも……改めて振り返られると感情を押し殺してた自分を思い返す(志村けんまで……)。
コロナに世が覆い尽くされる中、2人の間にはあまりにも尊い我が子が生まれる。作劇的にこれ以上情緒的なことは無いし、大袈裟に映ったかもしれない。でも当時はただ事実だった。
現代のイシューを語るためだけにキャラを動かしてるだけという批判を目にした。批判のための批判という印象だ。各方面への配慮が過ぎるのでは?な台詞も多々あったけど、元々現実への批評性や優しさを基にしてる作品だし、この世界を二人とその周囲がいかに生きるのかが、特別編を作る動機だったのでは。