「たじろぎ揺れる」…前編を通じて、役者達が青ざめた顔で打ちのめされるのだ、目の前に相手も居ないし大声で吠えられてもいない、暴力も受けていない・・・なのに、納得のそのたじろぐ場面が続出する
その正体は、権力からの圧力「本当の恐怖」だ！
松坂桃李主演の映画版も良く製作したなと思ったが、このNetflix版は脚本・演技共により迫真に迫っている…今や、犬HKと揶揄される同じ人気役者をたらい回しのキラキラ大河ドラマや、人気民放ドラマの（顔芸合戦）じゃないのだ
政権与党の意向なら例え犯罪に当たる改ざん・隠蔽が許されるのか？国民は直ぐに忘れると高を括る悪に染まった官僚たち
公務員である官僚とは？
時の為政者や政権の不都合を隠す為にチームのように隠蔽工作するのが官僚？…主権者である国民の為に奔走し、上役にでも自身の意見一つ言える位オープンな組織体質・体制にならない限り日本は凋落し続けるのだ
それはGDP等の経済指標だけでなく、「記者の質問に答えない」「謝ったら負け病、謝っても責任は取らない」「オトモダチ最優先政治」「日本凄い自画自賛番組蔓延病」と社会に与えるおかしな現象はコイズミから始まりアベスガ政権で浸透した人為的なものである！
さて、近年は「ドクターX」等の派手でややコメディタッチな役柄の当たり役があった米倉涼子が主人公（モデル望月衣塑子さん）に合うのか不安であったが、その点はさすがと言うべき俳優魂か抑えの効いた実に素晴らしい演技と存在感であった
前述の「顔芸」等という陳腐な大げささではなく、まるでホラー映画を思わせる吉岡秀隆の表情の演技も見逃せない…アレが本作のブレない軸となっているのは確かだろう
いずれにしろ、ドキュメントではないので多少の脚色はあれど登場人物のバックグラウンドもシンプルに描写され、忖度しないセリフの描写の分、映画版よりもリアリティ・クオリティは高い…つまり、これは近い過去から現在に至るまでの「アベ政権の悪のダイジェスト」なのだ！
※ちなみに「内閣情報調査室」の描写は監督が同じという事で酷似しているが、実に冷徹でそこに情や善悪の概念は無い…実に恐ろしい（世論誘導・世論操作）
この劇中には架空の若者が配されており、シンプルながら「政治への無関心」が如何なるものなのか？を問うている…是非とも、先ずは余り難しく捉えず消去法でも良いので投票行動から始めてくれる事を切に願います
