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むやみに切なくのfushikoのレビュー・感想・評価

むやみに切なく(2017年製作のドラマ)
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タイトル通り、本当にむやみに切ない。切なすぎて。余命わずかと告げられたジュニョン、父の命を奪った真犯人を知れずにいるウル、どちらも辛すぎる現実に踠いていてそこも辛いけれど、それよりもその事実をお互い口に出来ないが故に好きという気持ちを素直に表現出来ない距離感がもうどうしようもなくて観てて切なすぎて、鑑賞中どうか報われてと願うしか出来ない。冬の短期間という季節の描写がまたより一層胸を締め付ける。ジュニョンの成した行動の全てに余命わずかな彼の命が伴っていると思うとその運命にどこか無念さが湧く瞬間もいくつかあったけれど、いまこの状況にこの作品を観て、命というものの存在意義をこういう視点から感じることが出来て、良かった。もうスジちゃんがとにかく可愛い。彼女はドリームハイを観た高校生の時から大好きな私の中の永遠のアイドル。自然ともらい泣きしてしまう程にスジちゃんの流す涙が本当に綺麗。それからキムウビン。彼の演技を初めて観たけれど本当に感情を揺さぶられた。何回も号泣。この後彼は実際に癌を患って、当時驚きで微力ながら治ることを祈っていて.. 昨年復帰のニュースを耳にした時に、このドラマは余計に私は観ないといけないと確信したんだ。やっと観れたいま、胸の中に残るシーンや台詞がいっぱい。とても私には意味のある作品だった。
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