とぅん

俺の家の話のとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

俺の家の話(2021年製作のドラマ)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

TBS放送で、クドカン×長瀬というもはや間違いない布陣のドラマ。
能とプロレスを絡めて、家族の介護の話をこんなにも面白おかしくハートフルにまとめられるのは、やはりこの人ならではだと思った。

長年疎遠になっていた実家に、父親の介護のために帰ってきたプロレスラーの主人公。
能の人間国宝である父親が認知症になっていくのだけど、とにかく暗い空気にならない。
いや、介護の現実なんて想像を絶する厳しさだと思うのだけど、そんなの承知の上で「介護はイベントと思うこと」というスタンスが全編を覆っているのが非常にらしい。

全体の話の組み立てが素晴らしいのは当然ながら、個人的に地味に凄いなと思ったのが、さくらが山賊抱きにときめくところ。
あんなのよく思いつくなぁ。

カラーギャング、ビューティフルライフ、スーパー世阿弥マシンというネーミング、長州の「切れてない」、過去のクドカン×長瀬ドラマ出演者のワンポイント起用•••小ネタの数々に笑ってしまうな。

そして、あの最終回は誰が予想できただろうか。
父親が亡くなるまでの話ではなく、主人公が20数年ぶりに実家に戻って、バラバラになった家族をまとめて、亡くなるまでの1年間の話だったということがここでわかる。

これはジャニーズを退所して裏方に回る宣言をした長瀬智也のために、クドカンが用意した花道だったんだと感じた。
隅田川とのリンクだけでも流石だなぁと思うのに、リングから消える長瀬、からのリングに残されたマスクというラストは本当に震えた。
まさしくクドカン×長瀬ドラマの集大成だと思った。