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俺の家の話のicのネタバレレビュー・内容・結末

俺の家の話(2021年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんの気無しに見始めたものの、涙笑涙笑を繰り返し。とてもよかった。
宮藤さんの作品らしさが詰まっていて、
社会の問題をテーマにあるあるを描いてくれる。笑っちゃう風刺も交えたり。

見どころはたくさんあるけれど、
厳格な父に長男として厳しく育てられた主人公が、大人になってからしっかりと向き合って知る父の顔というものに、グッとくるものがあった。
怖い父親というものは、嫌なのだけど、でも歳をとって優しく柔らかくなってしまうのも少し寂しい感情や複雑な思いがそこにはあったりする。優しいことはいいことなはずなのに、強くあってほしいとか思っちゃうもの。
それを長瀬さんが一人称でポロポロとこぼすのが、なんだか自分の気持ちと重なって考えてしまうものがあった。

あと、死を迎える時って取り乱すという感情もある一方で、案外お葬式のこととかを考え始めていたり、どこか冷静な自分ているわけで。仕事を減らしておいたりとか。あえてそれって話したりするのも縁起が悪い気がして遠ざけるものだけど。
それも演出されていて、意外と周りもそうなのかもしれないとおもった。

もうひとつ自分のメモがわりに…
育休を取って一年子供の面倒を見る父親(他人の旦那)に対して、さくら(戸田恵梨香さん)がはじめはいいなぁって言うのだけど、考えてるうちに「無理」と連発するシーン好きだった。この気持ちもすごいわかる。
至れり尽くせりって1日でいいと思っちゃうというか、関心を持って接してくれるのはとても素敵でいいことだけど、求めていない自分もいる。多分満ち足りたら、その人に興味がなくなっちゃうみたいなことなのかな。
育休とか旦那さんも育児に手助けするとか、世間では良いとされている風潮が今かなりあるし、極端に言ったらそれが正義になっているけど、
本当はそう思わない家庭あったっていいんだと。
何がいいとか、何が悪いとかじゃなく、それぞれが考えることが大事なのに、右向け右で、強い方に皆んなが靡いてしまうこと。そういうのを感じた。そこに前妻の教育方針まで、垣間見えるというか。

キャラクターの像が細かく設定されていて、人間心理にも迫るものがあって、細かく表現された内容がとても良かった。またみたい。