ぱーでんねん

ウチの娘は、彼氏が出来ない!!のぱーでんねんのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

1話
菅野美穂と浜辺美波のw主演の恋愛コメディ。おてんばな母親役を菅野が、オタクで腐女子の大学生を浜辺が演じる。碧の天然さと空のシュールなツッコミの掛け合いがとてもおもしろかった。二人の相性がよくあってるように思う。この二人以外にも、沢村一樹や福原遥、岡田健史など、有名な俳優陣。
序盤の有田さんが出てたシーンの「カメラ引きで撮って」のようなドラマの演技を超え、現実的なボケの連発が多くみられた。面白かったけど、どうなんだろう。
下町の商店街と港区の象徴のタワマン。近国ある対象構図。
「この家は母ちゃんの見栄に食い尽くされる」
象印は守護神、父親代わり
人気のTBS火9枠、今クールのオーマイボスと良い勝負になりそう。楽しみだ。

2話
女の人が言う「突っ込んでよー」男が言ったら鬱陶しいだけなのに、、、
生き馬の目を抜く:素早い行動で利益を得ること
神通力
大学でのブランディングだったり、無理ゲーだったり、ちゃんと大学生らしさ、若者らしさを反映させてる
「かあちゃんはうまく行った人だから臆病に生きてる人の気持ちなんてわからないんだよ。」挑戦することを躊躇う娘
浜辺美波が「私が広瀬すずだったら、立ってるだけでいいのにー、、」なんか面白い。
「東京は星が見えんねぇ」の後、夜景の雑観
浜辺美波、塩対応のオタクキャラ、ハマり役かも。

3話
「嘘つく時のテクニック!本当のことを半分くらい混ぜる」「東京きて、それなり頑張って、すり減って、なんか心使うの疲れちゃったんだよね」
ボブディラン「風に吹かれて」
二人がパジャマ姿なこともあって、寝室のメルヘンな感時の良さがすごく出てる。「人のために、誰かのために、なんかやれるって幸せなことなんだよ。自分のために頑張れることは、たかが、知れてる」
家族の中で一人だけ落ちこぼれなことを母からも煙たがられる光。怒りで切った電話を自らかけ直すシーン、男らしく良かった。
「恋って美しいものに憧れるものだろ?」「恋ってもっときまぐれだよー?」
しゃべくりのオーデションでキャストになったソラシドの本坊さんもワンカットだけ出てた。

完全に感動的な雰囲気を作っておいて、急に「(男に対して)嫁に行くのやめませんか?」って間違った後、ナレーションで「かあちゃんが大事なところでセリフを間違えた」
それまでのフリが良いだけに、思いっきり笑った。
「光くん先出て。わたし、自分と関係持った男の後ろ姿見るの好きなの。」
「キタキタキタキタキタキツネ」

ずっと冗談言い合える幼馴染の関係性良いなって思った。恋愛感情、損得なしに、全て知り尽くした上で大人になって付き合える、そんな関係いいな。

3話目でやっと気づいた、仲良すぎる親子が本作の見所で、社会をうまく反映させてる。最近、母娘で何でも話す友達みたいな関係性の親子が多い。他にもGPSで彼氏につけるメンヘラ女もそう。そういった意味でも評価が高い。

個々の演技力はもちろん、広すぎずテンポの良い展開や上手く折り込んだメッセージ、あと無駄のないコメディさが特に良かった。
今回で評価爆上がりした。すごく良かった!

4話
「私の代表作は今度の作品なの。いつだって今度の作品が一番素晴らしいの。」
松竹新喜劇のシーン、ただストーリーとして聞かせるだけじゃなく、コメディ感を入れることで良い話で終わらせなかった。
それからのベットシーンも内面をうまく見せててよかった。

見ていくうちに、岡田くん演じる入野を応援してる。岡田くん良い役者。中学聖日記で見つけたTBSあっぱれ。

地元の友人のストーリーを見てると、おだやの松竹新喜劇のシーンで、菅野美穂が急に笑い出すところの映像と共に「これ絶対放送事故やろwww」と書かれていた。あのシーンはヒカル先生の過去がどんな壮大な話なのかと思えば、拍子抜けするようなウサギの話で、その話を聞いている母、碧と娘、空に生まれる温度差を面白がる完全なコメディシーン。悲しげなBGMだったことや菅野美穂の自由奔放なキャラがそう思わせたのだろうか。ドラマで演者が演技でなく笑ってしまったら、そんなシーン使うわけ無いし、でも、そんな発想があることが面白かった。

5話
頭で徹子の部屋のパロディで、ポップな演出。つかみから良い。
アンビリカルコード:へそのお
「敬語やめて、なんか一人にされた気がする。距離取られた気がする」
「顔の下の方が遅れて揺れるの」
展開に少し遅さを感じるが、広がらない部分でもコメディ要素で飽きることは無い。
「うちのお母さんのトントン早かった。安心できなかった」
主題歌、いい歌だなと思ったら、作詞は脚本の北川さん、作曲は漱石役のアレキサンドロスの川上さんで、歌ってるのは家入レオ。

6話
「チューなんかしたら後戻りできないですよ、ぼく。そう、キスしたら好きになっちゃうじゃないですか、確定しちゃうじゃないですか」
「ずっとそうじゃないですか、水瀬碧の恋愛小説は。実際はそうじゃないとは言わせませんよ」
ファジー
「ダメな自分がなに言ってるんだって、子どもがなに言ってるんだって思うかもしれませんが、僕がついてます。」
「選ばれました、じゃなくて」
「ラトビア書いたから。誰かの心の中にあるものをああして具現化して絵にするってことはそれはもう心が通じ合ってるって同じと思ってた」

二人の天真爛漫さが毎回見てて本当に楽しい。今話の初めの30分でお互いの天真爛漫さを強く感じたのは、敢えて似てる親子の共通点としてアピールしたかったからだろうか。
主題歌のタイミング最高。
ハズレを喜べる二人のそれまでのストーリー、関係性。
回を重ねるごとに、知ってるワイフの松下くんと本作の岡田くん好きになる。

テンポの良いコメディ感とふんわりした感じから一気に落とす構成、うますぎる。
なんかこの作品を見た後、ほわっとした気持ちになる。コンビニの駐車場でレシートをポイ捨てした男の人がいて、その人にわかるようにそのゴミを拾って持って帰ってやった。

7話
「みなさん、いろんな思いが錯綜するとは思いますが、私のことを一番尊重してもらえないでしょうか」
「推しが私見たって騒いでるオタクと一緒じゃないか」
「真実がゆっくり落ちていく」
血の繋がりがなかった親子の真実ですらもコメディにできる展開にあっぱれ。緩急がすごく良かった。一段とこの作品が好きになった。

8話
「足場が悪い暗闇で誰の手を掴みたくなるか、誰に縋りたくなるか、を恋とは思ってない可能性が高い。明るく晴れたハワイで誰と海に入りたいか、を恋だと思ってる可能性が高いです」
「なんでそこ決めうちHulu?」「大人の事情だよ」時々、ドラマの世界からはみ出してくるのも面白い
レモンチェッロ。いつか飲んでみよっと。
「お金がなくても生きていけます。人がいれば。自分を助けてくれる人、自分が助けたいと思う人。持ちつ持たれつ。」
なんでか分からないけど、回を追うごとにどんどんこの作品を好きになってる。

9話
「そこは言い返してよ。じゃないと、私、本当にひどいこと言ったみたいになっちゃうじゃん」
「光の匂いを嗅ぐ」「臭くないか?」想いを伝えたいのに、どうしようもなくて冗談言ってみる光の気持ちがグッときた。
「僕はいつか今日のことを、この瞬間のことを懐かしく思い出すんだ。なんて思う。僕達は次の青が来ても歩き出せずにいた。」最後の入野のナレーション、すごく良かったし、ラストシーンにぐっと胸を掴まれた。