EDDIE

テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく シーズン1のEDDIEのレビュー・感想・評価

5.0
アメフトの監督がイギリスのプロサッカーチームの監督に就任!弱小チームをテッド・ラッソは救えるか!?
爆笑を誘うわけでなく細かいコメディ演出にほっこりと常に笑顔になれるハートフルコメディ。メインからサブキャストまでみんなが個性的で好きになる!観た後に心がポカポカ幸せな気分になれる傑作ドラマ。

SAGアワード(全米映画俳優組合賞)コメディ部門で『テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく』主演のジェイソン・サダイキスが男優賞を受賞!
ゴールデングローブ賞のテレビ部門男優賞とのW受賞と、テッド・ラッソ役のサダイキスの演技に夢中になること間違いなし!

いやぁまたもや大好きなドラマに出会ってしまいました。
キャストは基本的にあまり知らない方ばかりなんですが、とにかく観ていて笑顔になれるし、続きが気になっちゃうし、キャラがみんな好きになれるし、最高なドラマです。
ホントApple TV+のオリジナルドラマはハズレがないどころか、傑作揃いです。
ドラマに限れば、Netflixにも負けないコンテンツを揃えていますね。

私スポーツ好きなんですけど、サッカーはさほど興味がないスポーツなんですよね。だからApple TV+の中でも後回しにしていたんですけど、視聴を始めた途端夢中になっちゃいました。
というかサッカーの試合の描写はほとんどありません。むしろ監督、コーチと選手たちの交流、経営陣であるフロントとの交流、などバックヤード模様がメインです。

サダイキス演じるテッド・ラッソの前向きな性格やキャラクターは好きになること間違いありません。だけど、彼も一人の人間。常に明るく振る舞うなかで、彼の奥さんや子供とのすれ違いもあり、自暴自棄になることだってあります。

ほか、彼をそばで支えるコーチビアードの寡黙だけどもシュールに笑いを誘うキャラが個人的にツボ。ブレンダン・ハントというアメリカ人俳優が演じます。
ニック・モハメド演じる用具係のネイサンもいい。本当に脇の脇役なんですけど、彼の発言が割と的を得ていることも多く、チームの選手たちにいい影響をもたらしていきます。彼に徐々にスポットが当たるようになり、最終的に彼に巻き起こる出来事は感動して涙あふれちゃいました。

チームの社長であるレベッカを演じるのがハンナ・ワディンガム。序盤こそヒールの立場ですが、彼女も本作に欠かせません。
『ダークナイト ライジング』や『マレフィセント』など良作にたくさん出演しているジュノー・テンプルは元気印キーリーを演じます。最初はノイズのようなキャラだと感じていたものの、途中からは彼女のキャラクターがツボに入り、気づけば大好きになっていました。セリフもところどころ良いこと言うんですよ。

選手ではチーム最年長でキャプテンのロイ・ハント役のブレッド・ゴールドスタインが中心人物。堅物で熱くなりやすい性質の彼はチームメイトとも決して深く交わろうとしません。
しかし、コーチラッソやキーリーらとの出会いにより人間的な優しさや大切なことを学んでいきます。姪っ子とのエピソードはキーリーがいい役割を果たし、感動必至です。
もう一人チームの得点王で鼻っ柱が強いジェイミーをフィル・ダンスター。性格的にめちゃくちゃ腹立つし、完全に憎まれ役なんですが、この作品のいいところは悪役を悪役のまま終わらせないところ。ずーっとムカつくんですが、最後の最後に憎めないキャラになっています。

このように個性的なキャラクターたちが見事な化学反応を起こし、最高に面白いドラマに仕上がっています。
なによりもセンスあるコメディタッチ具合がクセになります。
シーズン2の製作も決定しており、早くも続きが気になって仕方ありません!
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