Aoi

スタートアップ: 夢の扉のAoiのレビュー・感想・評価

スタートアップ: 夢の扉(2020年製作のドラマ)
4.3
またひとつ1週間の楽しみが終わってしまった…

子どものころ、起業の夢半ばだった父を亡くしたソ・ダルミ。
ダルミのお婆ちゃんから頼まれ、偽名を使ってダルミの文通相手を1年間していたハン・ジピョン。
その文通で勝手に名前を使われた数学オリンピックの優勝者ナム・ドサン。

大人になった3人が、スタートアップ企業が集結する「サンドボックス」で出会うとき、運命の歯車が回り出す。


「ハーフオブイット」といい「スタートアップ」といい、ラブレターの代筆は人間関係に波紋を呼ぶものだ…エモい。

ラブコメ感はあるけど、ベタな恋愛モノの描写は抑えめで、それぞれの思いが交錯する不思議な三角関係を綺麗に切なく描いてるのが良かった。


夢を追い求めて仲間と一緒に起業しようとする若者たちの姿に胸が熱くなる。
開発者とCEOでグループを作ってハッカソンをしたり、大勢の投資家の前でプレゼンしたり…あんなオシャレな環境で生き生きと働いてる感じにちょっと憧れる。

プログラミングの専門用語とか投資の話とか出てきてけっこう勉強になる。

扱っているのはAIを使った画像認識や自律走行車など最先端の技術だけど、それをどう事業として利益を出すかまで考えられていてビジネスも学べるし、それが実現した未来を想像するとワクワクする。
でも根っこのモチベーションが実は家族を想ったパーソナルな理由なところがグッとくる…
「サンドボックス」という名前の由来も知ると…うう(号泣)

サムサンテックの理系トリオのかけ合いが好き。「愛の不時着」で出てきたユ・スビンは相変わらず面白くて良いキャラしてる。最初は影薄かったヨンサンも、彼のエピソードを知ってからは好きな登場人物の1人になった。


興味のある方は、とりあえず物語が大きく動き始める第2話まで見ていただきたい。
ヒロインの王子様的存在であるはずのナム・ドサンのシンデレラ感がすごい笑。
Aoi

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