てぃだ

浜の朝日の嘘つきどもとのてぃだのレビュー・感想・評価

浜の朝日の嘘つきどもと(2020年製作のドラマ)
4.2
柳家喬太郎師匠が
映画館のマスター役


「おれ学生の頃落研と
映研掛け持ちしてたんだよ」
「映画監督なのに
落語聞いたことねぇの?
ゔぁっかじゃねぇの?死ね」
だのなんだの
ノリノリである
サイコーである。
ゲスト出演的な感じかと思いきや
ちゃんと主人公のサポートしてる。
特に立入禁止区域でのあれ
まじで鳥肌たった


死のう死にたい
と思っている人間に
変に説教垂れたり
「生きろ」と
真正面から言うんじゃなくて
死に場所を一緒に探してあげる
コイツらの優しさも気に入った

高畑充希もキャリアベスト
演技じゃなかろうか
映画とケンタッキーのCM
しか見たことないけど

舞台は福島県
南相馬市のミニシアター
ここ本当にあるのかな
ステキ


壁のポスター
「ローマの休日」
「汚れなき悪戯」
みたいな世界的名作と一緒に
「ドラえもん」「魔女の宅急便」
「釣りバカ日誌」あたりが普通に
貼られてるのが
いい。


「天使にラブソングを」と
「ベルリン天使の歌」の
二本立ては「天使」繋がりかしらとか
竹原ピストルの
死にたい心情のモチーフかしらと
いうとことから始まり
(「感動しませんでした!」と
あっさり言っちゃう竹原ピストル)

中盤に
「家族ゲーム」と
「しとやかな獣」で
妙な駆け引きぽくなり


「生きる」
「素晴らしき哉人生」の
2本をラストに持ってくるあたりとか
上手い


みんないい感じで嘘つき
でも誰かを傷つけるための
嘘ではない

「嘘に嘘を重ねたそこに
真実がある
それが映画」

みたいなタナダユキの映画理論も
少し垣間見えて
素敵である
てぃだ

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