人格面に大いに問題のある変人漫画家、岸辺露伴（高橋一生）が奇妙な出来事に遭遇する。
「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクター岸辺露伴を主人公に据えた3話の短編ドラマ。
原作は漫画で、漫画から実写への変換はかなりうまい方だったと思う。邦画で漫画の実写化でやりがちなのが、漫画のキャラクターや衣装をそっくりそのまま再現するという失敗。漫画では許された表現も実写でやるとかなりヘンテコになってコスプレ感が強くなってしまう。悪い例だと「ジョジョの奇妙な冒険」「鋼の錬金術師」「ルパン三世」等々、枚挙にいとまがない。本作では、キャラクターの服装は「たまにこんな人いるよね」と思えるレベルなのとセリフがちょっとくさいくらいであまり気にならなかった。
変人漫画家の岸辺露伴の相棒は編集の泉京香（飯豊まりえ）。岸辺露伴に負けないくらいの強いキャラクター性で図々しい様がよかった。さすが荒木飛呂彦がムカつきながら描いたキャラクター。一応敬語は使ってはいるけど岸辺露伴との対等な関係性もよかった。
ストーリーは間延びがあったし、さっさとヘブンズ・ドアを使えばいいのにというところも多々あった。
【豆知識】
アニメ版の岸辺露伴の声優、櫻井孝宏が各回声でカメオ出演。
【名セリフ】
「ひとつ教えてやろう。全てのマナーにおいて最大のマナー違反。それは、マナー違反をその場で指摘することだ」
2020/12/28～2020/12/30 地上波 NHK
