このレビューはネタバレを含みます
【『男はつらいよ』スピンオフ・ドラマの更にスペシャル版です。】
「少年寅次郎」の総集編が思いの外良かったので、2020年12月に2週に渡って放送されたスペシャル・ドラマも鑑賞しました。
総集編だけじゃなくて、本放送5話分も観たかったぐらいです。😄
山本直純さんの作曲した『男はつらいよ』のメロディーがピアノで流れるだけで、泣けてきます。🎹😢
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【ナイスキャスティングだと思います。】
それに、なんと言ってもキャスティングが良かったです。
寅さん🐯を演じた子役2人:藤原颯音君&井上優吏君はかなり渥美清さん演じる車寅次郎のキャラクター像に寄せています。
(どうでもいいですが、2人とも名前の正しい読み方は分かりません。😅)
さくらさん🌸を演じた子役2人:落井実結子ちゃん&野澤しおりちゃんも良かったです。
あの子が歳を取ったら倍賞千恵子さんみたいな女性になるのは理解できます。
元々可愛い女の子ですし、常に正座で背筋をしゃんと正して話を聞いて、年齢とは不相応なぐらいのしっかりした姿も好きです。🧎♂️
井上真央さんも良い母親役で良かったですし、🤱
なんと言っても今作は
寅次郎とさくらの父親:車平造を演じた毎熊克哉という俳優さんが、いい芝居をしますね。💯
縁側で「自分は日本全国を旅してみたかった。」🗾みたいなことを涙ながらにさくらに伝えるくだりは感動的でした。😢
毎熊さんの表情も、“カメラのアップに耐える“というか、とにかくこのシリーズ通して、適材適所なキャスティングだと思います。🎥
ちなみに自分は、劇中のおいちゃん(車竜造)の言うように、ひとところに落ち着きたいタイプなので平造さんや寅次郎のような自由気ままな放浪願望みたいなものはあんまり理解できません。
おいちゃんも良いことを言います…。😄♨️
帰る家があるってのは大事です。🏠
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【奮闘努力の甲斐もなく、今日も涙の陽が落ちる】😢
ラストも最高です。
もし従来のドラマの脚本家の立場に立って話を考えたら、
“さくらと寅次郎が再会するハッピーエンド“🌸🐯
って選択肢もあったと思うんですけど、
なんせ、記念すべき『男はつらいよ(第一作目)』の冒頭が、
「父親と喧嘩別れして大人になるまで、どうしても帰ることが出来なかった」
みたいな寅さん自身の語り口から始まる以上、そのラストだと辻褄が合わなくなります。☹️
つまり、
あくまでも少年時代の車寅次郎を描いたドラマとして、それをしなかったのが偉いです。♨️
スペシャル・ドラマとしては文句無しに好きです。🤣
