このドラマでアニャの大ファンになりました。あの大きな目、首にあてる手のひら、チェスの駒を置き換える指さばき、なにもかも美しい。
きっとチェスの動かし方とかも練習したんだろうな。何手も先を読んで相手の駒を取っていくところなど、迷いがなく強気、そして自然でめっちゃかっこいいです。
あと、段々と洗練されていくファッション!赤い髪もとても似合ってます。素敵。ピアノの旋律がパーフェクトにマッチしたリベラのサントラ(早速ポチって聴いてます)‥‥美しい。
役的に、あまり喜怒哀楽を出さないけれど、たまにちょっとした表情や動きで信頼や喜び、好意が垣間見えるところもアニャの雰囲気に合っていました。
ベスはずっと孤独で、でも孤独なんて平気だと恐らく心から信じていたんだと思う。チェスの才能もあり、数々の男性プレイヤー(男性しかいないあの時代‥‥)を次々倒しては魅了していく。だけど、本当はとても弱くて、酒と薬(依存症になったことに罪はない)がないと自分を保てない。でもそこにすら気づいていない。
このドラマはそんなありきたりな苦悩だけではなく、まず養母との関係が良い。彼女のせいでお酒に溺れるけど、腕時計をずーっと身につけているところとか、母として友として支え合っていたんだなと思う。
そして戦友との関係が良い。恋とも友情とも、一方的に敗北感を味わわれちゃうライバルとも言える。この、間の取り方が分からず身勝手にすら見える振る舞いすら良い。
独りで戦って、誰とも上手く間合いが取れなくて、飄々としているようで、強くて弱い。この感じがすごくアニャに合っていて、もうとにかく見て!って感じ。
クライマックスの盛り上がりが最高。天井を見つめるその瞳。そうくるか!みんな素敵!
振り返ればそこには、自分を支えてくれた家族がいたんだ、って気づいた(んだと私は思ってる)くだりは泣いたわ。
チェスは全くわかりませんが、オールOK🎶
ぜひ、ぜひたくさんの方に見ていただきたい。