明宏

クイーンズ・ギャンビットの明宏のレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.5
チェスは駒の動かし方分かるくらいで数えられるほどしかプレイしたことないのだが手に汗握る。当たり前なんだろうがチェスのドラマを描く上で盤面だけじゃ戦局が分からない人のための演出が自然だったからのめりこめたな。

強いプレイヤー達がそれぞれに個性があって、その癖の方が初対面だとより目に着くんだけど人間として接していくうちに見え方が変わってくるところは、実体験にもよく身覚えがあって、特に緊張感がある場面で会う相手って怖く見えたり、取るに足らない存在だと思い込みたいようなバイアスがあったり等 各キャラクターの心情の変化がかなり追体験できる感じがあったかな
このドラマの面白さとして勝負世界と人間世界のコントラストがたくさんある。

このドラマの中で主人公の才能の一端を確実に担っていた薬や酒への依存にどうやってケリつけるんだろうか…?というのが視聴者の心につきまとってくるんどけど、それらが主人公になぜ必要だったか、それがなぜ必要なくなったのかが最終回に気持ちよく集約されていて泣く。なんて気持ちいい最終回。とても面白かったです。
明宏

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