このレビューはネタバレを含みます
物語
☆5
歴史的背景はあまり知らないけれど、女性だからああしろこうあるべきという時代&孤児で上手くいかない人間関係を上手く表してた
チェス自体のルールは全然学べないけれど、コツコツ駒を動かしていく様はずっと見ていられる
最後ずっと孤独でもがいていたベスをみんなで助けるシーンには心打たれた。
この関係はベス自分で積み上げてきたものだからなおさら染みるラストだった
配役
☆4
とにかく主人公のベス(アニャ・テイラー＝ジョイ)の姿容姿はもちろん所作が美しいのなんのって
勝ったあと相手と握手する時の手首の角度がとても綺麗
どんなにお酒飲んでもヤク漬けでも嫌な感じにならないのが不思議
途中の化粧濃いのはイメージ変わりすぎて驚いた
音楽
☆3
養母のピアノやバーでのクラシック、途中のロック等その時その時のベスの心情とリンクしていて感情移入しやすい
映像(映像の長さ、切替タイミング、テンポや没入感)
☆4.5
孤児院時代は何となくグレーがかっていたけれど、自分で服を買った時からか世界が色づいていく様がとても綺麗
脳内シミュで天井に盤を描いたり
ロシアで孤独なホテル暮しを対比するように窓から部屋内を映したりと凝った表現をしていると思う
演出(心を打つ瞬間や伏線回収など表現総合)
☆4
女性だからと価値観を押し付けられて嫌になりつつも、他の人のような家庭という幸せも欲しい、孤独にはなりたくないというベス目線の心の葛藤が演出によく表れている
街の夜景や街中でのチェスを嗜んでいる姿に目を奪われている姿に愛らしさを感じる
その姿に最後のベニーやベルティックのように応援したくなり支えてあげたいと思う
