WOODY

クイーンズ・ギャンビットのWOODYのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
3.8
スプリットでの演技がめちゃくちゃ輝いていたアニャ・テイラー・ジョイ主演。
本作でも素晴らしい演技だった。
彼女の透明感あってのものだけど、ファッションやメイクの雰囲気も相まって14歳と言われても大きな違和感を感じずに見られたし、そこから少しずつ大人になっていく様子も上手に演じ分けていたと思う。

全体的に登場人物の心理描写が希薄で、俳優の演技の仕方から見ても「察してね、読み取ってね」という意図がある様に感じた。
3話までは少し盛り上がりに欠ける印象だったけど、4話の終盤からはかなり面白かった。
あの辺りから、ベスが望もうと望むまいと「他人との繋がり・関係性」が物語の中で色濃くなっていくのだけど、前半は「私とチェス」が殆どで、そこに他の登場人物が介入しない・できない構成だったので、それは確かに「神童」たらしめる表現かもしれないけれど物語としては少し退屈な面があった。
男にバカにされていた女の子がソイツらをバッタバッタとなぎ倒していく様は見ていて気持ちが良い部分もあるが、ベスが対峙していたのは「対戦相手」でも「男」でも無く「チェス盤」。
盤外の世界には関心が無く、見ている側からしても他の登場人物はフワフワと漂っているだけの存在の様に見えた。シャイベルさんは異質の存在だけど、それですら忘れ去られていた(10ドル…)。
それらを「前フリ」として見るなら、「長過ぎる」けど見事。4話の終盤で起こる2つの出来事がベスを大きく動かす。

他の方々が仰っている通り、チェスのルールが分かっていなくてもそこを問題に感じさせない引き込む力はあると思うので、悩んでいる人はとりあえず4話まで見て欲しい。