このレビューはネタバレを含みます
記録
第2話で、マリエル・ヘラー演じる養母アルマが弾くグノシエンヌ第1番がアルマとベスの荒涼とした心象風景を表現しているようで物悲しい。そして第4話でアルマが弾く最期のピアノ演奏を聴いて少し癒される。
養母のエルマは、ベスに自分の子のような愛情を注ぎながら、失った自分の子への愛情を忘れないためにお酒に身を委ねているかのようだ。
過去の苦しみとエルマへの愛情との間で苦しみながらベスによってもたらされた微かな希望によって生かされている感じ。これを苦笑いを湛えた表情で表現しながら酒を煽り続けるマリエル・ヘラーのACTは本当に素晴らしい。
実際には40歳そこそこの若く才能あふれる演出家でもある彼女の活躍に注目していきたい。