色々とあたふたな休日ではあったがずっと観たかった「クイーンズ・ギャンビット」(全七話)をついに(約二日間で)全話鑑賞。
ドラマでは間違えなく最も引き込まれた作品
完全なる傑作でした、本当に面白かった
映像も演者の演技も、豊かで複雑なストーリーの内容も、探究できる内容のバランスも良かった
アニャはやはり美しく素晴らしい演者さん、これからも彼女の演技と出演作に期待!
チェスの話ではあるが確かにチェスの話でない、才能の代償についての話であった。
才気溢れるベスが抱えるものは自己破壊的であり不安定
行く着く先が見えないような不安を抱えながら生きている
ベスは育った家庭でも色々あり、その内段々薬や酒やら様々な何かに依存する様になる
依存症を抱える人大体がベスと同様で、最大の敵は自分自身である
結局はそんな敵である自分自身との戦い
また、足りないものを埋めようと物理的な孤独ではない孤独に苦しむ様子
駒を動かしていると安心できるのはチェスは自分の手で制御できるし、それは自分の責任であるから
彼女は自分の才能も過去も、そして女性としても、チェスを通じて様々なものを乗り越え成長してゆく
そしてその成長は同時に様々な仮面を付け替えてゆく
そんな彼女の最後の勝利は様々な努力と犠牲を一緒に得てのもの
ラストシーンが白のクイーンの様に白のコートと帽子だったのが良かったし最後まで印象深かった