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こもりびとのlinenのレビュー・感想・評価

こもりびと(2020年製作のドラマ)
3.7
今や社会問題で統計不可能な中でも推計60万人いるだろうと言われている引きこもりの方を題材にした物語。私も関心が強く、どの様な描き方なのか興味深い所ではあった。
「毎日が夏休みが終わる8月31日の様なもの。何かやらないと行けないと思うほど身体が動かない」「同調圧力が強い」主人公は訴える。重い病を抱える元教師の厳格な父親と、就活に苦労する姪を交え、広い世代にも訴えかけるバランスの良い作り。引きこもりってなんだろうと思いを寄せるには充分。良い大人が30年前のブルーハーツに浸るのもちょっと切ないけれど、結局自分が癒されるものって年齢は関係なく自由。毒親とはよく言ったものだ。ドラマの父親はかなり酷い。ただ何でもかんでも毒親と称するのは厳し過ぎる。みな自分の正義の中で精一杯生きているのだから。
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