ぱーでんねん

天国と地獄~サイコな2人~のぱーでんねんのネタバレレビュー・内容・結末

天国と地獄~サイコな2人~(2021年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

1話
高橋一生の登場シーン。「桜田門、、警察官ですか、、」CM等で高橋一生が犯人であることがわれてるから、分かりやすい狂気感を演出。
綾瀬はるかのやる気が空回りしてるダメない刑事感。一瞬で伝わってくる。二人とも流石の演技力。
3番手ポジションで、北村一輝。優しい感じかと思いきや、厳しい刑事。時代に合わず、暴言をよく吐く。
「日高はいる、日高はいる」のシーンの目のドアップ等の演出から分かる日曜劇場らしい圧倒的演出のクオリティ。
ラスト10分の二人が入り変わった、1話の見せ場のシーン。高橋一生が演じる望月は顔からも分かるほど女性らしさが出ていた。表情だけでなく、手の仕草や佇まいも。綾瀬はるか演じる日高は一気に堂々とした雰囲気に。
雰囲気を演じ分けられる二人の圧倒的な演技力を感じられる。

2話
男女逆のトイレに入ったり、性の問題だったり、アレルギーだったり、入れ替わることで起こるトラブルをいくつも発生させることが今回の面白さ。
そして、全体として日高が圧倒的有利で、望月にとって最悪の状態。自身は人殺しなんてしてないのに、どうにかして逃げなきゃいけない。
日高の凛とした落ち着きがすごくかっこいい。羨ましい。
「日高は自分の人生に執着がない」
二人の演技力が半端ない。どっちがどっちが考えなきゃいけないのがしんどいけど、むちゃくちゃ面白い。

3話
ホノシシの石:奄美大島の石。持ってると呪われる
望月が殺しをやるシーン、顔を叩くたび、日高の顔が揺れることで、視聴者の恐怖感を煽ってる。

4話
望月になった日高が殺しをやったことで、元の体に戻ったとしても日高を検挙できなくなった。これで本当の意味での運命共同体に。

5話
「男は嫉妬とメンツの生き物ですよ?半沢直樹で散々やってたじゃないですか」
「自分相手にドキドキしてどうすんのよ」
綾瀬はるか、美しさに色気が増して今が1番綺麗かも。
道を挟んだところからのLoveを見せるカット。
陸の自身の可能性を諦め、他人に注ぐ潔さにカッコ良さを感じた。

6話
「このご時世」や「アレ」などの言葉を使って、コロナとは絶対言わない徹底ぶり。コロナ禍を反映しながらも現実から少し離れたドラマ感。
綾瀬はるかの走り方すっごい綺麗。
ラストでは新たな登場人物を死体清掃員、奄美で日高が使ってた偽名、死人検索の三つの観点から一気に浮上させる。それで、来週のテーマに一気に引き込む演出、うまい。

7話
「奄美のお守り。丸いからどんな所に転がっていっても最後には戻ってきますようにって」
「父に引き取られるか、母に引き取られるかで天と地ほどに、、」
日高は清掃員で、今回の久米の息子の時には清掃出来ていない。

ここに来て、大きな展開で、きれいにまとめてきた。脚本がすごい。

8話
「自分の顔でど正論ぶつけられるのは照れるもんですねー」
五木さん役の中村ゆりさん、よくみるとすごく綺麗。38歳には見えない。

9話
それまでの7話分の望月(高橋一生)と日高(綾瀬はるか)に慣れてしまってたから、戻った状態がすごく違和感あった。
日高が素直に話してるのが新鮮。
「ほんとに意地悪。こんな誰を憎んでいいか分からない」
日高は共犯だけど、真犯人ではなかった。
「ダメですねぇ。人間ってほんとに身勝手で」
人口マッサージされる時の撮影ってどうやってしてるんだろう
「何も2人して地獄行くことありませんよ」船の上での会話で今までの点が全て繋がった。脚本として本当に面白い。でも、あと1話何を見せるんだろう。もう見せきった感あるけど、。

最終話
最後まで飽きさせない脚本と主演2人の圧倒的な演技力が最高な作品。特に脚本に関しては、入れ替わりってテーマを単調にせず、展開の広がりが良かった。
最後の「今、お勤めはどちらに?」、視聴者の解釈に任せる広げ方も良かった。