にゃん

天国と地獄~サイコな2人~のにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

天国と地獄~サイコな2人~(2021年製作のドラマ)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

単純なサイコパスドラマではなく、警察と犯人が入れ替わり、しかも怪しい犯人は犯人ではなく兄を庇っていたのだという展開に驚かされた。

どうやっていつのタイミングで入れ替わるのだろうと先が楽しみになりながら見れたドラマだった。

ナッツアレルギーなのにそれを言わずに食べさせてアナフィラキシーを起こさせるシーンはサイコパスすぎてドキドキした、好きだった。

ストーリー↓
負けず嫌いな女刑事(綾瀬はるか)と、サイコパスな連続殺人鬼(高橋一生)の魂が入れ替わる。果たして入れ替わってしまった二人は元に戻ることができるのか。そして連続殺人事件は解決なるのか。入れ替わったことで二人の中に何が生まれるのか。心と体が大逆転物語!日曜劇場「天国と地獄〜サイコな2人〜」

1
望月彩子(綾瀬はるか)は、努力家で正義感が強く、上昇志向も強いが慌てん坊な刑事。そんな彩子はある朝、電車内でうっかり自分だけマスクをしていないことに気付く。すると、偶然乗り合わせた男性(高橋一生)から自社製品のサンプルだというマスクを譲り受ける。そんな中、警視庁捜査第一課では、殺人事件が発生したとの連絡が入る。その時、捜査一課に居合わせたのは彩子のみ。彩子は「絶対に手柄を立ててやる」と現場に急ぐ。彩子は独自の着眼点から捜査を進めた結果、事件の容疑者としてある男の存在を掴み取る。その男は、なんと数日前に電車内で彩子にマスクを譲ってくれたあの男だった。その男の正体は、若くしてベンチャーを立ち上げた敏腕経営者・日高。しかしその時彩子は、表向きは有能な経営者である日高が、実は類まれなる頭脳と知識を駆使したサイコパスな殺人鬼というであることは知る由もなかった。被害者の口の中に詰め込まれたパチンコ玉の中から珍しいカーキ色の革手袋の繊維が見つかる。それはマスクを渡された時に日高がしていたものだった。彩子は確信し、日高に自主させるために向かうも揉み合いの末に階段から両者転落、その衝撃でか魂が入れ替わってしまう。

2
捜査一課の刑事・彩子(綾瀬はるか)と殺人事件の容疑者・日高(高橋一生)は、階段から転げ落ちた拍子に魂が入れ替わってしまった。
彩子<日高>は日高<彩子>に「出頭して一生を塀の中で過ごすか、それとも自分と協力して容疑を晴らすか」と二者択一を迫る。仕方なく後者を選択した日高<彩子>は、まずは日高のマンションから連続殺人事件の証拠となりえる品々を持ち出そうと画策する。家宅捜索を危機一髪で乗り切る日高〈彩子〉。

3
彩子(綾瀬はるか)と日高(高橋一生)の魂が入れ替わったことに気付いた八巻(溝端淳平)は、日高<彩子>から、日高の革手袋を警察より先に見つけ出し、すり替えるよう指示される。警察が手袋を探す間、日高<彩子>は奄美大島へと渡る。太陽と月の入れ替わり伝説に出てくるシヤカナローという花を見つければ、自分も元に戻れるかもしれないと考えたのだ。そして、たどり着いた奄美で、日高<彩子>はその海岸にある石が凶器の丸石に酷似している事に気づく。その時、住人に"その石を持って帰ると呪われる"と意味深な事を言われる。
後に手袋が見つかるも、科捜研の手伝いをしていた彩子〈日高〉がバクテリアを混入させて被害者の血液反応を消失させた為に彩子〈日高〉への疑いの目が少し薄れる。

4
日高(高橋一生)がまた猟奇殺人を犯した。その行為に自分の体を使われ、彩子(綾瀬はるか)は言葉を失う。翌朝、日高<彩子>は河原(北村一輝)の事情聴取を受けるが、聴取後、彩子<日高>と日高<彩子>のやり取りを目撃した河原は、2人の様子に違和感を覚える。その後証拠不十分で解放された日高<彩子>だったが、唯一頼みの綱だった八巻(溝端淳平)は殺人鬼の彩子<日高>を恐れ、これ以上協力できないと言い出す。彩子〈日高〉を怪しむ河原刑事は顔までは見ていないと言う目撃者に、彩子〈日高〉を見たのだと主張する様に強要、それが警察にバレて捜査から外されてしまう。

5
彩子(綾瀬はるか)は日高(高橋一生)という人間がわからなくなっていた。彼は誰かを守るために殺人を犯しているのか。ある日、陸(柄本佑)が突然日高<彩子>を訪ねて来る。陸は彩子<日高>の最近の行動を不審に思い、彼女が利用するコインロッカーの中を調べたところ、日高宛の手紙を見つけたといい、内容はまるで小学生が書くラブレターだったという。
一方、コ・アース社では日高が容疑者であることや事件の詳細など、警察が公表していない情報が何者かにより漏洩する。彩子〈日高〉らはその者が取引先の者であることを突き止め、裏社会と繋がり賭博に何度も通っている事を知りその件で逮捕する。

6
彩子<日高>(綾瀬はるか)が持ち続けている手紙の差出人が今回の事件の手がかりになると読んだ日高<彩子>(高橋一生)は、周囲に日高の過去に何か心当たりがないか探りを入れ始める。
一方河原(北村一輝)は、連続殺人事件の発端となった3年前の事件で証言をした目撃者を問い詰めた結果、アズマという男に辿り着く。
事件の真相を突き止めるべく次の犯行現場に先回りする作戦を思いついた日高<彩子>は、陸(柄本佑)に協力を依頼し、ロッカーにあるリストを撮影してメールで送るよう指示する。

7
殺人実行予定の夜に姿を現さなかったのを心配し、彩子<日高>(綾瀬はるか)は身元不明の遺体の中から“東朔也”を探していた。日高<彩子>(高橋一生)と河原(北村一輝)もその名前にたどり着く。陸(柄本佑)が送ってくれたリスト情報を手掛かりに、事件の共犯者が現れるのを待ち、歩道橋で張り込む日高<彩子>。しかし、やって来たのは彩子<日高>だった。後日、妹の優菜(岸井ゆきの)と実家へ行った日高<彩子>は、父・満(木場勝己)からあの手紙の差出人が自分の生き別れの双子の兄・東朔也からだと聞かされる。

8
リスト外の人を東が殺した?事で彩子〈日高〉が現場に行けず、部屋中物証だらけとなった新たな猟奇殺人。現場検証が行われる中、彩子<日高>(綾瀬はるか)は東朔也が担ぎ込まれた病院へと再び向かう。事件と日高の生き別れの兄との関連性を探る日高<彩子>(高橋一生)。同じく、現場への返り咲きを狙う河原(北村一輝)も、日高と東朔也の関係、また彩子に対し推理の的を絞り始めていた。一方、陸(柄本佑)は、病気で倒れた師匠・湯浅(迫田孝也)から「一緒に奄美大島へ行かないか」と誘われる。
現場から日高の乳歯が出てきた事で東との関与が疑われ再び追われる身となった日高〈彩子〉。彩子〈日高〉から例の歩道橋に呼び出された日高〈彩子〉はそこであの時と同様に階段を2人ともに転げ落ちる。

9
歩道橋から転がり落ちた彩子<日高>(綾瀬はるか)と日高<彩子>(高橋一生)。2人の魂はあるべき身体へ戻る。
その頃警察は、連続殺人事件への関与が濃厚な日高陽斗と東朔也に緊急配備をかける。逃亡を補助しているとして彩子もマークされていた。一方で東朔也=師匠は日高の双子の兄で、陸(柄本佑)と奄美へ向かっていた。奄美行きの船で東を探している彩子たちに遭遇するも朝方に東の容体が一変、帰らぬ人となってしまう。
一方、河原(北村一輝)は捜査一課とは別に単独行動に出ていて、彩子たちが奄美に向かっている事を突き止めて先回りし奄美で待ち伏せをする。船が着くなり河原らが船に乗り込み彩子らを追う。日高は捕まるなら彩子にと願い出、彩子も"必ず助けるから"と手錠をかける。しかし彩子も証拠隠滅と逃亡補助をしたとして手錠をかけられてしまう。

10 最終話
日高(高橋一生)が逮捕された。「絶対に助ける」と日高に告げた彩子(綾瀬はるか)だったが、何もできないまま河原(北村一輝)によって彼の取調べが始まる。東(迫田孝也)と行動を共にしていた陸(柄本佑)も事情を聞かれるが、彩子のことを心配しながらも師匠のことを思うと複雑な心境でいた。
連続殺人事件の主犯は誰なのか、真相にたどりつけない警察。自分が全ての犯人だと主張する日高。彩子は犯人は東だという真実を明らかにするため、証拠集めに出るも中々集まらない。その時陸から"師匠が持っていたSDカード"の映像が匿名で警察に届く。それは東が全ての犯行を自供する映像で、日高も彩子の説得についに折れて主犯は東だと認めたのだった。
彩子はSDカードが陸からだと気づき後にお礼を言うが、陸はそれを否定し、そして仕事に行ったまま帰ってこなかった。
彩子は何故かバディだった八巻と共に警察学校に飛ばされる。彩子には意外にもこの仕事があっていた。
後に出所した日高から満月の夜に電話がくる。会いに行くとあの凶器を見せられる。実は母の形見であり捨てられないのだと。そして別れる2人だったがその時石の力が働き2人は再び入れ替わってしまうのだった。
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