南沙良目当てで鑑賞。
と思っていたら、ずっと見入ってしまう程の良作。
ブラック企業に常駐する派遣社員、事故で息子を亡くした父親、記憶を無くした工事員、地下アイドルの女子高生の4人を描いたオムニバス。
一見異なる4つの物語が、多少とご都合主義はあるものの、見事にクロスして行く展開が最高。
第一話のオチや第二話の段田安則の見事な芝居、居た堪れない第三話の始まり、そして未来へと紡ぐ南沙良の芝居とそれぞれ見所が多々ある。
人生とはどこかで歯車がずれていくものだと言う強いテーマと共に、その歯車は違った形でハマっていくのも人生だな、それが人間だなと強く感じた。