ここは今から倫理です。のtのネタバレレビュー・内容・結末

大学の教養授業でいちばん好きな科目は倫理学だった。
初めて授業を受けたとき、先生が「議題に対して考える際、どうせ無理だと諦めたり、偽悪的にならないようにしてください」と言ったのが印象に残っている。


高柳先生は賢く知識も豊富で、常に冷静沈着なキャラクター。
だけど、自分のポリシーと実際に生徒を救うことのバランスの難しさに、頭を抱えて苦しんだりもする。
そういう未熟さがあるから、より感情移入するというか、キャラクターに魅力を感じる。

自分より人生経験が豊富で、自分が抱えているもやもやをピンポイントで言語化してくれたり、全く知らない世界を教えてくれる歳上の人。
そういう大人に強烈に心惹かれてしまう気持ち、ほんっとうにほんとうに分かる。
最終回もぼろ泣きしてしまった。

「先生が私を振るのを、私の若さのせいにしないで」

一話目では「エロいこと好きっしょ？」と発言していた逢沢さんが、こんな聡明な返しができるようになるなんて。