りおパパ

分身のりおパパのネタバレレビュー・内容・結末

分身(2012年製作のドラマ)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

またしてもNETFLIXで一気見。実は第1話は観ていなくて、途中から参戦。でも、十分楽しめました。タイトルが分身だったので、何となくクローン人間の話なんではないかなとは思っていたけど、一般的な「特定の人物のクローンを作る」という話ではなくて、ある人のクローンを2つ、ひとつは研究目的に、ひとつはある意味自分の想いから。この2人が成人し、自分の出生に、あるいは生い立ちに疑問を持って、その秘密を双方が調べ始め、出会う・・・というとかなり陳腐に聞こえるけど、さすがは東野圭吾さんなので良くできていました。クローン人間を作ってしまうと、いずれにせよ代理母が生まれるわけだけど、代理母は遺伝子の繋がりは無くても、きちんと自分の子供に愛情を持つところも良かったかな。ただ、個人的にはクローンを作りたいという気持ちが判らない。遺伝子が全く同じでも記憶や経験を移植することはできない。もちろん、アスリートなどで非凡な才能に最新の技術とトレーニングを施せば・・・というような第三者的な興味はあるけど、自分のクローンが欲しいと思うかなとおもって、なるほどと思いました。科学者が作ったクローンは自分のクローンではなかった。想いを寄せながら実らなかった恋。その相手のクローンなら、もしかしたら・・・さすがです。
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