1932年に発表されたSF小説「すばらしい新世界」のドラマ化。９話完結で完成度も高く見ごたえがある。あらゆる人間の不安や苦痛を排除し、意識や体験、快楽を全ての人間が共有するというニューロンドンと呼ばれる新世界に入ってしまった「旧世界」の人間を主人公としている。内容はシリアスな部分もあるが、皮肉や風刺が効いているので、どこか笑える部分もある。
極限までストレスや病気、精神的な不安を排除し、快楽至上主義に走るとこうなるのかな？と考えさせられる部分もある。
この世界がなぜできたかは後半で明らかになるが、イメージ映像が多く厳密に何がこの世界を作ったのか分かりづらい部分はある。最後も何がどうなったかイマイチ説明不足で不明点も多いが、見る側の想像に任せるという事だろうか。スピルバーグが絡んでいるらしいけど、どの程度絡んでいるのか、調べても今一つ情報が出てこなかった。
