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オー!マイ・ボス!恋は別冊でのkoheiのレビュー・感想・評価

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①ここのところラブコメに振り切ってきている火曜10時ドラマ。観てないけど恋つづに続く上白石萌音主演。次々と雑誌が休刊、廃刊していってるいまの時代に「新しくファッション雑誌を創刊する編集部の話」ってどんなだよ!とツッコミたくなるし、全体的なルックは10年前くらいのドラマを観ているよう(これは1クール前の『この恋あたためますか』でも感じたこと)。ただそうした外側だけは据え置きでありながら、「ヒロインの造形」には明確な変化があるように思える。ひとつには、ヒロインに夢がなく成長を望んでいないこと。「安定した普通の生活ができればいい」と主張するこのマインドは、競争社会に疲れきった世界に解き放たれる若者の造形として至極正しいと思う。そうは言いつつも結局成長する物語になるのだとしたらクソだなと思っていたけど、「夢なんてなくていいんじゃない?夢に囚われて笑えなかったら意味なくない?」と玉森くんが言ってくれたので未来のありそうなドラマだなと思った。個人的には今泉力哉監督の映画(『愛がなんだ』を筆頭にした)が、「脱成長主義のラブコメ」という新しい恋愛モノのジャンルの流れを作り出しているのではないかと睨んでいる。第1話のラスト、あの円環的登場人物配置なんてまさに。とりあえず継続視聴。

③菜々緒のギャップかわいさ
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