会社員として、ついつい感情移入して見てしまう池井戸潤原作のドラマ。
日曜劇場のシリーズもすべて見ているが、近年は日曜劇場の演出が過剰になりすぎて少々辟易していたので、過剰演出のないWOWOW作品は、それだけで好感が持てた。
会社の中で「良識」をもった少数のメンバーが大きな組織の中で葛藤しながら戦っていくという、半沢直樹と同じようなパターンの展開だが、実際の企業の不祥事をモチーフにしているので、半沢直樹よりもより生々しい印象を受けた。
自分自身が会社員がゆえに、「自分が同じ状況だったらどう振る舞えるだろうか・・・」と考えさせられた。
自身の保身を考えず、正義のために戦えるだろうか?
ただ、この作品が書かれた時代よりも転職へのハードルは下がっているので、実際にこんな会社だったら転職してしまう人も多いだろう。
私自身もきっとそうすると思う。
会社に何が何でもしがみつこうとするから、おかしなことになってしまうのだ。
北野唯我さんの本「転職の思考法」にもあったが、「いつでもやめられる」というマインドの方が健全な会社員でいられる気がする。
キャリアに関してもいろいろ考えさせられる作品であった。