このレビューはネタバレを含みます
あれ?夏帆ちゃんどこいったの…?最近こんな役ばかり。
全体的にはマーケティングの勝利のような出来栄えであざとすぎるほどに紆余曲折がある。
意図的に時系列の入れ替えをして大事なエピソードを小出しにしていきそれが現実との対比となるのだが主人公の也英の場合にはその後の不幸との対比にすべくあまりにも光り輝き将来を約束されているのがいくらお話とは言えあまりにも残酷に感じた。
それがあるが故に最後のエピソードが生きてくるのはわかってはいますが…。
それにあまりにも周りの無理解、非協力が目立つ。
小泉今日子は也英の記憶を呼び起こさない方向を選び、向井理は不安定な患者に近づき経済的格差があるのはわかっているのに結婚する。
ARATAと向井理は別れた家庭の経済的援助をしようとしないなどなど全てが也英の足枷になるのがちょっとやり過ぎ感。
でも結局のところ略奪愛物になってしまうのもモヤる。
出演者は皆さん好演しているが特に八木莉可子が純真さと希望と絶望感を繊細に表現しているように感じた。
個人的に一番悲しかったエピソードは二人のものでなく親友だったのぞみちゃんが記憶を失った也英に存在を全否定されてしまった所。
宇多田ヒカルが効果的に使われているかというとそうでもなく感じた。