ペジオ

バスケット・ケースのペジオのレビュー・感想・評価

バスケット・ケース(1982年製作の映画)
4.3
若者の恋と性欲は切っても切り離せず

「僕」と「弟」はもともと「繋がっていた」
「ふたりでひとつ」として産まれてきた僕らには、それは当たり前な事で疑いもしなかった
それを無理矢理「引き裂いた」アイツらは決して許さねぇ…絶対ブッ殺す!
…それはそれとして、そういう怒りとは「別の気持ち」が最近よく沸き上がってくる
弟とまた「元の関係に戻りたい」というのは自分でも理解できるが、それを「他の人間」に対しても思ってしまうのだ
特に「女の子」に対して…彼女たちを見ていると…その…何て言うのか…こう…ムズムズしてくると言うか…
どうやら弟も同じような状態らしい(なんか最近バスケットの扱いが雑いぞ( `Д´)/)
「僕ら」…いや、「僕」はどうなっちゃったんだろう?


童貞にとっての手に余る「性欲」の象徴としてのべリアルだったのだろうか?(そうすると、主人公が寝る前に「忘れてた」とバスケットを取りに行くシーンは意味深である。酔っているから送ってくれた女性に気づかずに…そりゃ叫ばれるわw)
だとすれば「いざ!初体験!」のシーンでの「ごめん…べリアル出ちゃった…」の展開は可笑しくも哀しい
「相手に受け入れてもらえないんじゃないか?」という自己完結めいた不安というか…性欲が「禍々しいもの」に見える純粋さや潔癖さはいかにも童貞の感覚かも
まあ勝手に主人公を童貞言うてますけど…違ったらゴメンだわ

べリアルの造形やストップモーションアニメを使った動きを「愛せるか」で評価が変わりそうな映画(ピングーかと思いましたよ。)
基本「涙目」な彼の咀嚼音や叫びは忘れがたいものがある
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