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ゴースト/ニューヨークの幻のEditingTellUsのレビュー・感想・評価

3.8
March 13th

Patrick Swayze主演作品。
Demi Moore主演作品。
Whoopi Goldberg出演作品。
Walter Murch編集作品。
1990年アカデミー賞脚本賞受賞
1990年アカデミー賞助演女優賞受賞

ロマンス映画の王道!Ditto

めちゃくちゃ楽しめました!Ghostという題名。間違いない。
王道のストーリーライン。いい感じだったけど問題が起きて、主役が死んじゃう。そこからゴーストを少し楽しんでから、親友の裏切り。いろんなことを学んで愛する者のために戦う!
時代背景ばちばち出てましたね。なんのひねりもなくて、逆にスッキリしました!少しクライマックスあたりで緊張感なかったのかなーと思いましたが、それは今現代見てるからであって、当時見たらもっとワクワクしたんだろうなと思いました。
序盤にあの有名なシーンをあんだけ長尺で入れるなんて、マジで度胸あるなと思いました。でもそのおかげで、純愛がテーマなんだな。これで裏切られたら恨むぞとまで思うことができた。なんで出会ったかとか、なんで陶芸してんのとかはもうどうでもいいんですね。純愛だから誰もが納得できる。そこに突拍子も無い幽霊ぶちこんだらこんな味になるんですね。グリーンスクリーンの古さが少し目立ちますが、コンセプトはしっかりと伝わってきます。

そしてWalter Murch先生。ディゾルブ使いまくりの本作。ゴーストめちゃめちゃ連想させてくるやん。今回は、なんだろうな苦戦したのかなっていう、多分本人も気にくわないであろうショットがいくつかありましたね。今作で思ったのは、邪魔しない編集。単純にルールを守るというのもそうなんですが、映画のリズムを壊さない編集に惚れました。何気ないカットなんだけど、1秒遅れると台無し、数フレーム早くても、コンセプトが変わってくるであろう繊細な編集が良かったです。バックグラウンドの音響もとても繊細だった。ストリートの音、夜の音が奥行きあって、映画としての空気感を楽しめました。

あとはなんといってもWoopie Goldberg。最高ですね。マジで主役級の働き。彼女主体で物語進んでいくから、見てられる。いろんな表情があって。ドアを開けて、Oda Maeがそこに立っているときの表情は半端じゃなかったですね。あれすごいわ。彼女こそ映画のリズムを感じ取り、さらにそこに自分のリズムを加えているような感じのタイプの女優さん。$4,000,000回り回って自分に来てるんちゃうの?(笑)
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