改名した三島こねこ

ゴースト/ニューヨークの幻の改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

3.7
<概説>

訳もわからないまま命を奪われた男、しかしなぜか彼の霊魂はこの世に留まっていた。無念のまま現世をさまよううちに、彼は自分が謀殺されたことを知る。黒幕の魔の手が愛するものにまで至った時、人ならざる者は彼女を守り通せるのか。

<感想>

「CGが発達しだした時期の作品だな〜」

今日では高度なCGと実物の差異は素人目にはわかりにくくなっていますが、本作のCGは非常に分かりやすい。またどのシーンがその技術を見せたいがためのものなのかも露骨で、視聴中はテクニカルな面にばかり意識が入っていました。

しかしラスト15分、気がついたら頬に涙が。

最後の逆光を受けたデミ・ムーアが美しすぎるのです。そしてそれを見つめかえすパトリック・スウェイズの瞳が優しい。

また二人の決別の問答もすべてを精算するかのよう。

それまで言えなかったことを伝え、そしてそれまで通りに返答する。そんな穏やかに別離を迎えることができたモリーは、きっと未来に希望を抱けるでしょう。

王道も王道なのに今も人気。その理由に納得です。