玉生洋一

アイランドの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

アイランド(2005年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

この手の作品は
まず主人公が置かれた管理社会的閉鎖空間の世界観を楽しみ
そこからいかにして脱出するかまでが
最大の見せ場だと思う。

この映画では
わりと短時間であっさり脱出できてしまうのがもったいない。

そこまでは緊張感があって面白いのだが
脱出後は大味アクションの連続に。
金と手間がかかっているわりに
リアリティが薄いせいで
のめりこんで楽しめない系のアクションが
ただただ派手に続く。

オーナーと出会うくだりはともかく
終盤の皆を救出に行くところも
乱暴アクションに終始。
見つからないように潜入し、
騒ぎを起こさないようにしながら
かつての知り合いを1人ずつ抱き込んで
うまく爆弾を仕掛けるなどの裏工作の連続を成功させ
核となる大型機械を爆破するという流れが見たかった。

最後に格闘した男も
別に悪役として特別に憎むべき男ではないわけだから
肉弾戦にしなくてもいいのではと感じた。


※2023.03 午後ロー。カットあり。