ねまる

アイランドのねまるのネタバレレビュー・内容・結末

アイランド(2005年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アクション版「私を離さないで」

意思も感情も持ったクローンたちの姿を描いているんだけど、
一応それが物語の核となっている気がするからネタバレにするね。

でも、主人公たちが人間の姿をした"植物"であるということが、どんでん返しの要素として用いられていないし、監督さんとしてはその後のアクションの方に力入れてるような気がするんだよね。

テーマとしては面白いのに、
アクションがド派手すぎて、後半わちゃわちゃしちゃうのが勿体無い。

そこまでする必要はなかったと思う。

興行的に失敗したと言うけれど、
アクションにあそこまでお金かけなきゃ、良作になったと思うんだけどなぁ。

近未来の暮らしかと思いきや、クローン生成施設というサスペンスなのか、
クローンについて動議を申し立てる社会派作品なのか、
クローンが人間に復讐するアクション活劇なのか、
どれもこれも中途半端だからいまいちなのかも。

どっちが本物で、どっちがクローン、みたいなハラハラでももう少し面白く出来た気がするし。

ラストもね…

散々文句を書いたけれど、
クローンの実現可能性が増加してきている中で
(この映画は2019年が舞台)
人間の寿命を延ばすことと、人間の命のために無垢なクローンを殺すこと。
ある一面から見ると正しいことのようだけど、その裏側には犠牲がつまっている。

将来本当にこんな技術が出て来る前に、
みんなが考えなきゃいけないことですね。

よく知らないのだけど、
「ブレードランナー」ってちょっと似てる話?
ねまる

ねまる