NAOKI

アイランドのNAOKIのレビュー・感想・評価

アイランド(2005年製作の映画)
3.6
足し算の果て…😁

興行収益を上げる監督やスターを「ドル箱」と表現しますが世界一のドル箱監督をご存じでしょうか😁?

ご紹介しましょう! 
マイケル・ベイ先輩!! 

「アルマゲドン」やトランスフォーマーシリーズでいったいいくら稼いだことやら…その作風はひたすら「足し算」…何でもぶちこんでエスカレートさせる…正直に言いますと決して上手いとは思えないのですが、今の時代に合ってるのでしょう…それは世界中の人間が認めています。

先日劇場で「トランスフォーマー最後の騎士王」を観たとき(ほら、ちゃんと行ってる😁💦)湯水のように金をかけたであろう物凄い映像を見ながら
「え~と…これは何のために戦っているんだっけ?」
「物凄い犠牲を払ってあそこを目指しているのは何のためだっけ?」
その作家性は明らかにエスカレートしてて、もはや主人公への感情移入も許さないシュールな段階に達していました😁💦

そんな彼の作品群の中で私はこの「アイランド」が別格に好きなのです。

ユアンとスカヨハの二人は完全に管理された施設にいて外部世界は汚染されている…希望は抽選で選ばれる「アイランド行き」だけ、当然これには裏があり二人はその謎を解きながら巨大な陰謀に巻き込まれていく。

私は謎が解けるにつれ、この二人に大いに感情移入してしまったのでした。

ところが、中盤からベイ先輩の怒涛の足し算が始まる…とにかく畳み掛けるアクションの連続…
「ベイ先輩!おれはもうこの二人に充分感情移入してて後はその結末を知りたいだけなんですけど…」
ベイ先輩はそんなことには耳もかさず物凄いアクションに二人を巻き込んでいく💦

「先輩先輩!せっかく感動出来そうなのに!え~そこで大爆発~?」

ベイ先輩はひたすら足し算を続け私は必死に感動の結末を待つ闘い。

そしてそれはついに臨界点を迎え、あの衝撃のラストシーンへと…
ベイ先輩は白目を剥いて気を失っており、私も白目を剥いて放心しているような感じ😁💦

まるで美しいCMを見てるような唐突なラストシーン。
そこに「コカ・コーラ」や「ナイキ」や「カップヌードル」のロゴが入っていてもなんの違和感のないような美しいエモーショナルな映像。

私はこの「アイランド」を足し算の果ての傑作かもしれない…と思っているのです。

途中で、ユアンとスカヨハの二人が高層ビルの壁面に取り付けられた看板の巨大な「R」という文字に乗ったまま墜落するという、とんでもないアクションがあります。

Rは何を意味しているのでしょう?
私は「リアリティー?」と思っていましたが、最近「Reason=理性」ではないかとにらんでいるのです😁💦

するとベイ先輩が言うんです。
「ほらほら…もう余計なもの足さなくていいから」…と😁💦
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