のんchan

ボーイズ・ドント・クライののんchanのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
3.9
『ストップ・ロス/戦火の逃亡者』がとても良かったので、同監督・脚本作品に興味を持って鑑賞。

トランスジェンダー男性ブランドン・ティーナ(1972年12月12日 - 1993年12月31日)の人生を描いた伝記ドラマ‼️
ネブラスカ州フンボルトで起こった強姦・殺害事件の被害者である。

非常に重苦しい内容だったけど、実話と言う事で最後まで惹き込まれた。
それにはスレンダーで本物のイケメンにしか見えないヒラリー・スワンクの熱演にもよるだろう✨

ブランドンは身体的には女性である。胸をゴムベルトで巻き、ジーンズ👖の前には膨らみを持たせるため詰め物を当てがい男性の姿、立ち居振る舞いも発言も男性そのものだった。

軽犯罪(自動車盗など)を起こし不良文化の生活者だったが、酒場で女の子に声を掛けたり自分を男と見做され満足していた。そして気になる女の子ラナ(クロエ・セヴィニー)を心から愛するようになる。ラナもブランドンを理解してくれた。そんな矢先、ラナの母親関係のクズ男達(ピーター・サースガード、ブレンダン・セクストン3世)により不信感を持たれ、力づくで着ぐるみ剥がされ、暴力を振るわれた挙句にレイプされ銃殺されてしまう。ラナと2人で新たな土地で再出発をする日だった...


希望も何も残らない壮絶な悲劇。
ただ性同一性障害というだけで、これほどまでの仕打ちを受けなければならない理由がどこにあるだろうか?
時代や土地柄も関係するかも知れないが、あまりにも残酷で胸が痛過ぎた。

ヒラリー・スワンクの体当たりの演技は下記の賞に値していたし、クロエ・セヴィニーは色っぽかった❗️

※ヒラリー・スワンクはアカデミー主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門) 受賞。他4つの賞でも主演女優賞を受賞している。

※クロエ・セヴィニーはアカデミー助演女優賞候補となり、全米映画批評家協会賞助演女優賞やロサンゼルス映画批評家協会賞助演女優賞を受賞。
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