母性のおかのネタバレレビュー・内容・結末

頭の中ぐちゃぐちゃになりました。

愛能うかぎり。この表現の意味を考えれば考える程に分からなくなりました。
可能な限り。出来る限り。
目に見えて分量が分かるようなものではないので、相手の受け取り方次第で変わってしまう。不思議な事だと改めて痛感。
愛とは母性とは、登場してくるどの母も愛能う限り娘を育てていたと思う。
まさにそれを観た自分の受け取り方で違うのだと。大地真央扮する優しさの塊の様な母でさえ最初と最後では全然違う様に見えた。実はこの母が一番娘を支配し洗脳する様な狂気的な母だったのか？もう分からなくなってしまった。

全ての選択を母に愛されたいが為に生きてきた娘が子供産みその子供は愛の方向が自分には向けられていないと思って育った。愛能う限り育てたと言う母。私は娘で居たい。母親になってもあなたの娘で…繋がった命。
ルミ子の最後の清佳への言葉に寒気がした。怖がらなくていい。余計に怖かった。母の想いを達成出来て嬉しいのだろう。そこに宝物への愛は？鳥肌が暫く止まらなかった。
連鎖が続かなければ良いなと願うばかり。

高畑淳子さんはもう完璧。凄すぎて笑っちゃうくらい。食べながら味が薄いだの品数が少ないだの言うのがもう最高でした。