『高橋、伊能はどこじゃ？』
立川志の輔師匠の創作落語が原作。
(かなり重要な役で出演してます。)
この噺に惚れ込んだ中井貴一さん
が製作したノーチャンバラ時代劇。
予告編やチラシから分かるあらすじ
をほぼなぞる形で話は進行してゆく
んだけど、それでも最終的には涙腺
が緩んでいく展開に。
やはりベタ進行ながら感動できる
のは、ツイストが無くても十分に
観客を揺さぶれる中井貴一の役者
としての力ですよ。
更に少ない出番でビシッと決めて
くれるのが草刈正雄。
メインキャストの全員1人二役。
伊能忠敬の大河ドラマで町おこし
しようと苦闘する現代篇。
伊能忠敬の遺志を継いで彼の死を
公儀に隠して日本地図を完成させ
ようとする過去篇。
それぞれで共通点や相違点のある
役をやっててシンクロしたギャグ
はベタベタですがなかなか楽しい
し良く出来てました。
測量や地図作成の描写がしっかり
しててクライマックスにこれが
効いてくるんですよねー。
橋爪功がはじめて感情移入が
可能な役柄だった気がする。
(現代パートの脚本家の役ね)
ラストの主人公の決断に驚いた
けど、忠敬さんを敬慕している
彼からしたら当然かもねー。
