このレビューはネタバレを含みます
不倫や息子の将来の否定、そこら辺をウヤムヤになんかいい感じにフワッとしてしまった所にモヤッとはしてしまった。
最初の自殺でもう、シロが目を覚まさなかったらどうなっていたのか、終わりよければ全てよしなのか、母も父も行動が軽率だし、兄だって誰だって自分のことしか考えられてない。
だけどそれはシロも同じ。自分が不幸だからって相手に何をしてもいい訳では無い。シロも自分のことばかり考えて幼なじみの気持ちを踏みにじってしまった。
気持ちを踏みにじってしまったり、不倫したり、息子を否定したり、自分が言われて嫌なことを他の人に言ってしまったり。その辺がふわっとした所にモヤる、と最初に書いたけど、そうやって、間違いを犯さない完璧超人なんて居ないし、間違いながらも、気楽に、右往左往してみるのも良いのかな、と最終的にはスッキリとした気持ちで見終わることが出来た。
人生を重く、苦しく考えるのはとても辛い。シロもホームステイだと思いながら過ごすととても気楽に自由に軽やかに過ごせていたように思う。時には真剣さも必要だけど、「所詮人生は長めのホームステイなんだから」と少し肩の荷を下ろして他人の目を気にしすぎず気楽に過ごしてみるのもいいのかもしれない。