「ガイ・リッチーの原点!長編デビュー作にして作家性全開!のクライム群像劇」
最新作「ジェントルメン」ついでに観たくなり。
デビュー作には監督の描きたいものや作家性が色濃く反映されるとわく言いますが、本作も既にガイ・リッチーらしい。
複雑な登場人物達が織りなす巧みなストーリー構成。印象に残るキャラクターやセリフ、ズームやスロー、独特なアングルやテンポの早い編集など監督の特徴的な演出がはっきり出てます。
特にたくさん登場人物が複雑に、それぞれの欲望で動いているのに終盤ではそれが面白い繋がり、収束していくのは一種の快感すらあります。
借金を背負わされた若者4人、マフィア、強盗、麻薬バイヤー、取り立て屋、泥棒などの要素が絡み合っていくのはとても楽しい。そしてそのキャラクター達もどこか間が抜けていて憎めない感じがコミカルさがあります。
次作の「スナッチ」と合わせて監督の作品の中ではベストに挙げられる人も多いのでまだの方はぜひ手に取って欲しい1本です。