サイコロの目は巡り巡って、それは見果てぬ欲望を乗せたローリングストーン。そこにあるのは、男のロマンと言う名の、バカ野郎達による奪い合い殺し合いの一触即発運命ゲーム。ゴキブリを踏み潰すかのように鉄砲玉となった悪者達は死にまくり、血生臭い割りに爽快感があるのもこの映画のスタイリッシュさの為せる技か。オーシャンカラーシーンから始まるサウンドトラックも最高で、ラストの良いところでストーンローゼズ投下もズルすぎる(笑)
初期のガイリッチー作品はやっぱりセンスの塊ですね。
悪ガキ4人組エディ、ベーコン、トム、ソープは各々の大金を寄せ集め、裏社会の大物ハリーとのカード対決で一攫千金を得ようとする。だが、ハリーのイカサマにより、あえなくエディ達は敗戦。しかもハリーに多額の借金を負う羽目になってしまった。エディら4人は借金を返そうと、隣りの部屋から漏れ聞こえてきた現金強奪計画を横取りしようと企む。
現金強奪を計画するエディの隣りの部屋のギャング団、ハリーの猟銃調達、更には薬物栽培と販売の組織まで絡んで、それらは一つの舞台へと徐々に収束していく。
交わってはならない線が交わった時チリチリと火花は散り、火薬庫が大爆発したかのように場面は一気に狂乱の宴と化す！この爆発力こそがガイリッチーの本領発揮か、後半マシンガンのごとく連射される迫真のカオスが、もはやクライムを通り越してオシャレなレベル。それでもやっぱりメインの4人のコミカルさは最後まで守られていて、ずっと安心して見ていれるところも魅力的です。言わずと知れたジェイソンステイサムのスター街道のスタート地点としても重要な作品。スティングのイケてるお父さん具合もグッドでした。
