がんびーの

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズのがんびーののレビュー・感想・評価

4.2
おもしろい!!

ガイ・リッチーの初長編映画にして最高級の傑作。

同時並行に進む複数の話が、映画の終盤にむけて徐々に合わさっていく様は巧み。秀逸な脚本と荒削りな映像が心をくすぐる。画面上を縦横無尽に駆け巡るクセの強い役者たちと、ブリティッシュイングリッシュの独特な発音。イギリス映画の良さ、クライム映画の良さが存分に盛り込まれた一本。

登場人物の名前を覚えるのが苦手だから、こういう類の映画は最後ふに落ちずに終わることが多くあるのだが、本作品は登場人物もそこまで多くなく、分かりやすい展開だったので十分楽しめた。予想以上にコメディ要素が多く声を上げて笑う箇所も幾つか。

もう一度観たらもっと楽しめるのかも。

大好きなシーンがいくつもある。
特に最後。

ロンドンの裏社会でくすぶっているエディやトムらチンピラ4人組は、街の顔役ハリーを相手にカード勝負を挑むも大敗。巨額の借金を背負う彼らだが、エディの隣人が企てるマリファナ工場襲撃を知る。襲撃に成功した彼らから、大麻を強奪することに成功するが。ガイ・リッチーの長編デビュー作となったクライムムービー。クセのあるキャラ群と伏線を入り乱れさせ、それを見事に収束させる手腕には、いま観ても感嘆させられる。

ぜひぜひぜひ
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