圧巻……。
もしもダンテに未来世紀を想像する才能と映像の技術を与えれば、きっとこういう映画が出来上がるんだと思います。
荒れ果てた地に降下するガスマスクの男はさながら我々にアテンドされたウェルギリウスといったところでしょうか…。
という訳で、SF特殊効果界の生ける伝説、「フィル•ティペット」が30年の時をかけて作り上げた執念と狂気のディストピア•ストップモーションムービーでした。
とにかく完成度が高い…！
正直、話の内容やその本質的なメッセージについては汲み取れない所がかなりありましたが、そんなのがどうでも良くなるほど計算され選び抜かれたクールなショット、スクリーンを余すとこなく埋め尽くすラヴクラフト的美術、必要な影を完璧に浮き彫りにする照明の配置…
こんな映画観たことない！という衝撃が抑えられません…。いやはや素晴らしかった…！
SFにこれほど興奮したのはいつぶりだろうか…
ディテールについては一回の鑑賞ではまだまだ拾いきれなかった箇所が多いので、また皆様の感想や監督の事について知った上で再鑑賞したいと思います！
⭐︎4.6！最高でした。
