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グレイマンのdramaticgasのレビュー・感想・評価

グレイマン(2022年製作の映画)
5.0
超絶スタイリッシュなタクティカルアクションを撮るぐらい朝飯前にやってのけるルッソ兄弟に、ライアン・ゴズリングを料理させたら、傷つき血と汗に塗れながらも死を超越したかのような佇まいと、人間らしさが同居する史上最高の007(マイナス1)が爆誕したムービー。

リアルとファンタジーが高度に融合したプラハ市街戦シークエンスだけでも、ルッソ兄弟が史上最高の007を撮れることを十二分に証明されている。それに加え、伝統的なボンドガールの役割を大きく超越しセカンドユニットとして活躍するダニ・ミランダ(アナ・デ・アルマス)や、観客のヘイトを集め主人公のパーフェクトな引き立て役としてのヴィランを真っ当するロイド・ハンセン(クリス・エヴァンス)といったキャラクタークリエイティブ(ルッソ兄弟のシグネチャー)も当然ながら超ハイレベル。わけても顔見せ程度のはずが最強アクションと隠しきれないナイスガイ味が溢れるローンウルフ(ダヌーシュ)は強烈な印象を残していて、(既に計画進んでいると思うけど)スピンオフ絶対観たい。

アジョシみたいなシンプルなプロットの映画でもええんやで。