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めぐりあう時間たちのyoyoyoのレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
3.8
ヴァージニア・ウルフという作家は初めて聞いた。ニコール・キッドマンは特殊メイクしてるけど目の綺麗さはそのままでアップの時は吸い寄せられるよう。ジュリアン・ムーアのスタイリングが好き。胸元を綺麗に見せた花柄ワンピや茶色のセットアップ。それにオレンジのネイルとリップ🍊がとても良かった。真似しよ。ネイルのオレンジがパキッとしすぎず霞んでるのがいいのよね。
精神的な病気や悩みを抱えた3人の女性の話だと思った。昔一度今作を見た時は、全体の鬱々とした雰囲気と、リチャードのラストの開放感、不穏を煽る音楽が好きだった。でも内容をほとんど忘れてた。今回も好きな点はいっしょ。精神的な病気を抱えている人たちが、自分をさらけ出した瞬間周囲が引いてお茶を濁して立ち去るそれぞれのシーンが印象的。わたしが仕事で関わる時、クライアントから見たわたしがあんな風に冷たくよそよそしく映っていなければいいな。ジュリアン・ムーアがラスト夫から声をかけられてるのに、隠れて泣いているところがなんとも言えない。子どもがいて夫がいても幸せじゃない人はいる。誰が悪いんじゃなく、自分がそう思えないなら仕方ない。誰かが非難して直るものでもないし、と思った。全体を通してお花がきれいだった。わたしもあんな風に束でバラを飾ってみたいな。小ぶりのくすんだ黄色か白いやつ。情緒不安定な精神的に問題を抱えている人を、3人の女優さんがそれぞれ丁寧に演じているように感じた。結構好きな作品。
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